今回取り上げるのがシイレルにサプライヤーとしてご登録いただいている「米匠庵」です。 米穀卸業の幸南食糧が「お米を贈る文化」を伝えるために始めたギフトブランドの会社です。 “変わることのないお米の良さ”を大切にしながら、お米が持つ新たな価値を提案し続けています。
今回はそんな米匠庵を取材させていただき、地域への想いとおいしさ・品質を保つための取り組みをお伝えします。
地域とお客様をつなぐプランナー
日本人の主食である「お米」は誰がもらっても嬉しいもの。お米のプロフェッショナル幸南食糧だからこそ知っている多種多様なおいしいお米を、もっと多くの人に食べてほしい。そんな幸南食糧の想いから、お米を贈るという文化そのものを作り出す会社として米匠庵は誕生しました。
米匠庵は少量のパッケージから大容量まで、幅広いラインナップを取り扱っており、全国各地の様々なお米をお楽しみいただけます。
2022年7月で10年目を迎える米匠庵。今でもお米の主食地位を甘んじることなく、お客様により一層の満足と感動をお届けするために、日々追求に励まれています。
米匠庵には、お米を始めとした大切な農産物を通じて、地域の発展を応援したいとの想いから始まった「地域活性化研究所」が存在します。
そこにはデザイナーやプランナーといった販売のプロフェッショナルが在籍しており、6次産業化に取り組む産地の方々に向けて企画から販売までのトータルサポートをされています。
ご依頼内容は“農産物の魅力を広げたい”といったご要望が中心です。 「ブランド米のイメージキャラクターの知名度を上げる商品をつくりたい」、「ご当地商材を使用したギフトセットを作りたい」など、多岐に渡ります。
「地域で栽培された大切な農産物を使用して、新商品を開発したい!しかし、何から始めていいか分からない」そのようなお困りごとを米匠庵は一からヒヤリングし、お客様のニーズに対応した商品開発のお手伝いをしています。
兵庫県丹波市の産学連携プロジェクト
今回はその中でも、「兵庫県丹波市の産学連携プロジェクト」についての取り組みをご紹介します。
丹波市は兵庫県の中央東部に位置しており、山々に囲まれた自然豊かな町です。特産品の一つとして、「丹波大納言小豆」があります。丹波大納言小豆の特性として、一般的な小豆と比べて大粒で糖分を含んでおり、なおかつ表皮が薄いために食べやすいという良さを持っています。
しかし、全国的には知名度が低く、「丹波大納言小豆の特性を最大限に引き出す商品をつくりたい」と丹波大納言小豆生産振興会 会長 中出氏より米匠庵に依頼がありました。
丹波大納言小豆の商品開発では6次産業化プランナーをはじめ、中出氏、地元の高校生とともにディスカッションし、小豆を通常の5倍入れた赤飯を作る、といったこだわりの商品を企画されました。ネーミングは、高校生のアイディアで赤鬼飯(あかおにめし)となり、商品のデザインについても地元出身のイラストレーターに依頼をしました。その結果、「丹波の赤鬼」と呼ばれた「赤井(萩野)直正」のイラストを入れ、インパクトあるパッケージになりました。
販売促進では全国から観光客が訪れる道の駅などに販路を築き、全国的な知名度を上げる取り組みも行われました。地元の方々はもちろん、購入いただいたお客様からもとても好評だったため、第2弾としてパッケージのリニューアルもされました。
「商品そのものが良くても、それがお客様の目に留まらなければ流されるだけ」
米匠庵は生産者の方や地域の方々とともに、商品に合った魅せ方・販売の方々から販路のサポートまで行い、地域活性化のお手伝いをしています。
これからも広がる米匠庵・地域活性化研究所の取り組み
米匠庵は、これからも心にひびく贈り物をテーマに「お米の新しい価値」を追求し続けます。それは、昔から変わることのないお米の良さを大切にしながら、お米が持つ新たな価値を見出すことだといいます。
さらに、地域活性化研究所では、地域や生産者の方々の持続的農業のご相談や、6次産業化のお手伝いに幅広くお応えできるよう、技術向上・販路開拓を進めています。
お米は「八十八」という文字から成り立っており、末広がり(=だんだん盛んになること)の縁起物とされています。古来より沢山の人々に愛され続けているお米。米匠庵も同じように地域を愛し、愛されながら「心にひびく贈り物」をたくさんの方にお届けします。
―シイレルとは―
シイレルとは、EC販路を拡⼤したい地⽅企業(サプライヤー)と新商品の開拓先を探しているEC販売店(バイヤー)が集まるサービスです。サプライヤー様・バイヤー様ともに、初期費⽤や⽉額固定費については、無料でご利⽤いただけるサービスとなっています。